2026年8月調査27事例一次ソースのみ

AIコールセンター導入事例27選
一次ソースで確認した数値だけを掲載

導入事例のまとめ記事は数多くありますが、数値の出どころを辿ると二次情報に行き着くことが少なくありません。このページでは、企業の公式リリース、ベンダーの公式導入事例ページ、公式プレスリリースで原文を確認できた事例だけを掲載しています。原文の表現をそのまま引用し、出典URLを併記しました。数値が公表されていない事例は「公表なし」として分けています。1件(株式会社宝宮設備様)は当社サービスの導入事例です。該当箇所に明記しています。

公開日:2026年8月14日|掲載事例:数値あり27件/公表なし10件|執筆:株式会社Rabona AI 編集部
27事例から見えたこと

類型1: 証明書・書類の発行受付

申請内容が決まっていて、聞き取るべき項目が固定されている業務です。入力項目が明確なぶん自動化しやすく、繁忙期の集中を吸収できるのが特徴です。金融機関の事例が目立ちます。

企業サービス業務と公表されている成果(原文)公表
横浜銀行MOBI VOICE
モビルス
ローン関連5種の証明書発行申請の電話受付。
「繁忙期は月1,600件に上る証明書発行の電話受付を自動化、応対時間5割減へ」「1日最大約150件」
2025/11
損害保険ジャパンCOTOHA Voice DX Premium
NTTドコモビジネス
事故サポートセンターの災害時保険金請求受付。AIがヒアリングし基幹システムへ自動投入。
「最大で1時間あたり3,000件の保険金ご請求のご連絡を受け付ける体制を構築」「首都直下地震の発生時には、平時の100倍以上」「AIを選択する方も15%程度」
2023/1
JCBIVRy 加盟店デスク(月約1万件・約30名体制)のFAQ一次応対。
自動化率43%を達成し、全国展開を通じて月間約500時間の業務時間を創出」「社内テストで認識率90%以上」
2026/7

損害保険ジャパンの事例は、この類型の価値がもっとも分かりやすく出ています。災害時は入電が平時の100倍以上になるため、人員でピークに備えることが構造的に不可能です。席数を増やさずに同時対応数を増やせるという性質が、そのまま事業継続性につながっています。

一方、JCBの事例で注目したいのは「振り分け率は当初69%に留まりました」という記述が原文にあることです。導入直後から43%の自動化率が出たわけではなく、運用のなかで改善していることが読み取れます。

類型2: 開栓・予約などの手続き受付

引越しシーズンや繁忙期にピークが立つ、季節性のある手続き業務です。ピークに合わせて人を増やせないという課題が導入理由になっているケースが多く見られます。

企業サービス業務と公表されている成果(原文)公表
東京電力
エナジーパートナー
COTOHA Voice DX Premium
NTTドコモビジネス
お客さま受付窓口の24時間365日AI自動音声受付+業務システム連携。
「月間約2.5万件のお問い合わせに対して、従来のオペレーターのみによる受付サービスと比べて約2倍の受付数を実現」「1席の1時間当たりの対応件数が約3件から約6件に増加
2021/2
東京ガスCAT.AI
トゥモロー・ネット
引越しに伴う手続き受付。契約者名(漢字)や建物名の正確な聴取が要件で、通話中にショートメッセージを開く導線を追加。
「2024年3月の繁忙期にはAI対応完了率が最大96%を達成」(平均88%)
2024/7
東北電力VoiceMall+FutureVoice
NTTテクノクロス
引っ越し申込受付。
「電話で受け付けていた時に比べて全体の処理時間が半分くらいに減らせました」
2021/11
慶應義塾大学病院IVRy 初診予約・変更コールセンター(15名・月約2万件)の一次受付+SMS誘導。
「予約変更を希望する方の約5割がWebフォームへ移行」「かかってきた電話の4分の1はWebへ誘導」
2025/9
ショウ・コーポレーションAI Messenger Voicebot
AI Shift
予約受付。
「事務員の電話受付の対応時間数が約70%削減」「月間600件の予約を完了」
2025/9
江南自動車学校commubo
ソフトフロントジャパン
高齢者講習の電話予約受付(1日平均25件)。
「予約受付にかかる時間を1/3に(1日3時間→1時間)」「応答率100%のボイスボット」「年間約1000万円規模の機会損失が発生していたと試算」
2026/3時点

東京ガスと慶應義塾大学病院の2つは、同じ解決策に辿り着いています。電話だけで完結させず、SMSやWebフォームへ誘導する二段構えです。

東京ガスの原文には「契約者名(漢字)やマンションなどの建物名の正確な聴取が求められ」「数年にわたり検討を重ねていましたが、聴取内容やシステム連携の難易度が高く、これまで実現に至っていませんでした」と記載されています。日本語の音声認識でもっとも難しいのは住所と漢字氏名であり、そこを音声で取ろうとし続けるかぎり実現しなかったということです。通話中にショートメッセージを開く導線を追加したことが、96%という数字につながっています。

この類型を検討している場合、SMS送信機能の有無は「あると便利な機能」ではなく前提条件だと考えてください。住所・氏名を扱う業務で、音声だけで完結させる設計は現実的ではありません。

類型3: 代表電話の一次受付と部署振り分け

もっとも事例が多い類型です。判断がほとんど不要で、導入のハードルが最も低いため、最初の一歩として選ばれています。営業電話の仕分けを目的にしているケースも目立ちます。

企業サービス業務と公表されている成果(原文)公表
宝宮設備
※当社サービスの導入事例
詳細を見る
AIコールセンター
Rabona AI
エアコン設置後フォローの受電(1日20〜50件)の一次対応。用件・工事日・氏名まで確認しLINE WORKSへ自動通知。設置日確認の架電も同時に自動化。
「AIがお客様の用件をヒアリングし、そのまま案内まで完結できるものが全体の約9割」「人が対応するのは、緊急性が高いものや、判断が必要な残り約1割だけ」「削減できた工数は数百時間規模」「約1週間でほぼ想定どおりの精度に」
2026/7
東急社宅マネジメントIVRy 社宅6.9万戸、全14回線の一次受付・自動振り分け(年約10万着電)。
「一次受付の90%超の自動化」「月間800時間超削減
2026/5
北陸コカ・コーラ
ボトリング
IVRy 夜間コールセンターの無人化+シェアード窓口の一次受付。
夜間応対の100%無人化」「AI対応での途中離脱は0件」「シェアード窓口の入電52%を自動化
2026/3
小田急 山のホテルIVRy 代表電話の一次受付、レストラン直通化。
「応答率は…96%以上へと飛躍」(導入前は4割程度)「2026年1月の実績で96.5%」「繁忙期の自動化率54%」「繁忙期には月6,000件超」
2026/7
ホンダモビリティランド
鈴鹿サーキット
IVRy 4事業にまたがる代表電話を14ルールで自動振り分け・24時間365日。
「電話応対当番を1日2回から1回へと50%削減」「約45%(目標50%に対し順調に推移)」
2026/4
B-R サーティワン
アイスクリーム
IVRy 500店舗超の営業時間・商品予約案内。
「着電の約6割が自動応答で完結」「クリスマス繁忙期には一部店舗で通常の8.6倍」
2025/7
アイエー
オートバックス30店舗
IVRy 店舗代表電話の一次受付+アプリ予約誘導。
「受電の60%以上を自動化」「月間のアプリ予約件数は25件から100件へと、約4倍
2026/4
湖池屋IVRy 代表電話(月500件、8割が新規営業電話)の一次応対。
「新規営業電話の対応件数が…導入前と比べて約7割は削減できたと感じています」
2024/10
一蘭IVRy 営業時間案内の自動応答、SMS送信、日英韓中の多言語対応。
「そのお問い合わせを約50%以上IVRyで自動化」
2024/6
メビウス製薬IVRy 化粧品D2Cの24時間365日受電、あふれ呼、後処理の自動化+VoC分析。
受電率は導入後約1ヶ月で99%まで改善」(従前約50%)「解約率は約6割削減」「30名体制から10名体制へ」
2026/1・7
オンライントラベル
高速バスドットコム
MOBI VOICE
モビルス
キャンセル・予約変更、遺失物照会、メール再送。
「そのうちの34%(2,768件)をAIボイスボットによる自動応答で完結」「有人対応件数は…約28%減少」「稼働人員も約27%削減」
2025/12
西濃運輸
支援:アルティウスリンク
MOBI VOICE
モビルス
一次対応+折り返し連携。
「繁忙期・非常時でも応答率100%を実現」
2025/11
SCOREAItoVoice
メディアリンク
問い合わせ一次対応。
「前年対比で約20%の呼量削減に成功」
2025/11
フルタイムシステムcommubo
ソフトフロントジャパン
宅配ボックスの問い合わせを24時間365日自動応対(3拠点)。
「お問合せの呼量も平均5万/月」「今では20種類弱の問合せを対応」
2025/3時点

この類型で読み取れること

自動化率は50〜60%台に集まっています。小田急 山のホテル54%、北陸コカ・コーラ52%、サーティワン約6割、アイエー60%以上、一蘭50%以上、ホンダモビリティランド約45%。一方、東急社宅マネジメントの90%超は突出しています。同社は年約10万着電・全14回線という規模で、用件のパターンが安定しているほど自動化率が上がるという関係が見て取れます。

湖池屋の事例は、この類型のもうひとつの使われ方を示しています。月500件のうち8割が新規営業電話という状況で、AIが仕分けることで営業電話の対応が約7割減りました。応対品質の改善ではなく、取りたくない電話を取らなくてよくするための導入です。

宝宮設備様の約9割は、東急社宅マネジメントの90%超と並ぶ水準です。両社に共通するのは、用件の種類が限られていること。宝宮設備様の入電は「エアコンが冷たくならない」「工事のときに忘れ物をしたかもしれない」「化粧カバーの色を変えたい」といった設置後フォローに集中しており、対象を1つの業務に絞り込めていることが数字に表れています。同社はIVRも検討したうえで、番号を押させる形は設置後に困って電話をかけてきた顧客の体験を損なうとして見送っています。詳細は株式会社宝宮設備様の導入事例にまとめました。

メビウス製薬の「受電率が約50%から約1ヶ月で99%」は、この一覧のなかでもっとも大きな改善幅です。裏を返せば、導入前は半分の電話が取れていなかったということでもあります。取りこぼしが大きい状態からの導入は、効果が数字に出やすい傾向があります。

類型4: アウトバウンドのリマインド・督促

かかってきた電話に出るのではなく、AIから架ける使い方です。件数がまとまっていて、話す内容が定型的な業務に向きます。事例数は受電に比べると少なく、この領域はまだ空いています。

企業サービス業務と公表されている成果(原文)公表
メドレー
ジョブメドレー
commubo
ソフトフロントジャパン
求職者・求人企業へのリマインドコール3シナリオ。
「有人による架電時から約7%増加」「数時間かかっていた架電業務は数十分に短縮」「応対完了率が1.5割改善
2026/6時点
MonotaROcommubo
ソフトフロントジャパン
納期確認リマインドコール(1日最大100件)。
「納期回答リードタイムが約5割短縮、当日の回答率は10%改善
2025/6時点
宝宮設備
※当社サービスの導入事例
詳細を見る
AIコールセンター
Rabona AI
エアコン設置日確認の架電(多い日で1日10件)。不在の場合は留守番電話にメッセージを残すところまで自動化。
「つながればその場で設置日と時間帯のご確認まで完了させ、出られなかった場合は留守番電話にメッセージを残してくれます」「こちらは『かけ直し続ける』必要がなくなりました
2026/7
Quantscommubo
ソフトフロントジャパン
入金日超過者への督促コール。
「現在では、1日最大500件の対象へ架電」「債務者数が1年間で150名から1,200名まで急速に拡大」「回収率は導入前の有人対応時よりも向上」(率は非公開)
2025/8時点

この3件に共通するのは、人手では件数に上限があった業務だという点です。Quantsは債務者数が1年で150名から1,200名へ8倍に増えており、人員を8倍にすることは現実的ではありません。MonotaROの「1日最大100件」、Quantsの「1日最大500件」という規模は、人を増やさずに架電量を増やせるという性質がそのまま成果になっています。

メドレーの「有人による架電時から約7%増加」は、削減ではなく成果の向上を報告している点で特徴的です。人がやるより結果が良くなった、という報告は事例のなかでは少数派です。

宝宮設備様の事例は、この類型のなかでは毛色が違います。件数は多い日で1日10件と小規模ですが、問題は件数ではなく「つながるまで何度もかけ直す」往復そのものが時間を奪っていたことでした。不在時に留守番電話へメッセージを残すところまで自動化することで、折り返すかどうかの判断を顧客側に渡し、かけ直しのループを断ち切っています。架電の自動化は、件数が少なくても「かけ直しが多い業務」なら効くという例です。

自治体の導入事例

民間より遅れると見られがちですが、代表電話の取り次ぎという業務の性質が合っており、実績が出ています。

自治体サービス業務と公表されている成果(原文)公表
桑名市役所IVRy 代表電話の音声認識Q&A(300件超)で部署自動振り分け。
電話の取り次ぎ業務を75%削減」「1日20件…が導入後は5件程度まで減少」
2025/12
長野原町役場IVRy 代表電話(月約1,000件)の自動振り分け。
「代表電話にかかってくる電話の87%を自動で適切な部署に振り分け」「導入後2週間で達成」
2026/3

長野原町の「導入後2週間で87%」は、用件の種類が限られている業務では立ち上がりが速いことを示しています。代表電話の振り分けは、フローが「どの部署につなぐか」に単純化できるため、初期チューニングの負荷が小さくて済みます。

数値が公表されていない事例

導入自体は公式に発表されているものの、成果の数値が公表されていない事例です。効果がなかったという意味ではありません。公表方針の問題であることがほとんどです。

企業・自治体サービス業務
三菱UFJニコスCOTOHA Voice DX PremiumMUFGカード初期督促の営業時間外FAQ自動応対+SMS(稼働2021/7)
帝人ヘルスケアCOTOHA Voice DX Premium医療用酸素ボンベ注文の24時間365日自動受付から発注まで(2023/6)
大阪ガスCOTOHA Voice DX Premiumガス設備調査の訪問日時変更専用ダイヤル(2020/4)
東北電力よりそうAIボイスボット支払方法変更申込書の取り寄せ(2026/6)
北海道ガスCAT.AI for Voiceガス開閉栓受付(2026/3)
楽天損保AI自動音声システム事故受付(2024/12)
ペット&ファミリー損保自動受付IVR(電話放送局)保険金請求受付の24時間化
ネスレ日本自動受付IVR(電話放送局)解約受付の一次受付。「対象業務のコストを45%カット」と記載あり(掲載日不明)
倉敷市/高松市DHK CANVAS(電話放送局)市民課の電話対応(2026/7・8)。「2〜3割軽減」は実績ではなく目標値
日本システム技術commubo健保加入者からの入電対応(2025/9)

導入事例を読むときの注意

調査の過程で、他社のまとめ記事に掲載されていた事例のうち、いくつかはAIによる電話応対の事例ではありませんでした。同じ注意が必要です。

1. オペレーター支援ツールと混同しない

通話をリアルタイムに文字起こしして応対を支援するツールは、電話に出るのは人です。応対時間の短縮効果はありますが、「AIが電話に出る」事例とは性質がまったく異なります。ゆうちょ銀行の「約350席・処理時間約3割削減」はこの類型です。

2. 電話の成果とチャット・メールの成果を混同しない

ネスレ日本には2つの事例があります。電話(自動受付IVR)の「対象業務のコストを45%カット」と、別ベンダーによるメール対応の「約45%の工数削減」です。数字が近いため混同されやすいので注意してください。また、「約93%削減」と紹介されることがあるサンデン・リテールシステムの事例は、電話窓口を廃止してチャットへ移行した結果であり、AIが電話に出るようになった事例ではありません。

3. 「自動化率」の定義を確認する

同じ「自動化率50%」でも、①AIだけで完結した通話の割合②AIが正しい部署に振り分けられた割合では意味が違います。後者は人が出て応対しています。事例を参考にするときは、自社が測りたい指標と同じものかを確認してください。

4. 母数と業務範囲を見る

自動化率は対象業務を絞るほど上がります。「用件を3種類に限定して90%」と「全入電を対象に50%」では、後者のほうが難度が高いことがあります。率だけでなく、母数と対象範囲をセットで読む必要があります。

調査方法

2026年8月に、企業の公式リリース、ベンダーの公式導入事例ページ、公式プレスリリースを対象に調査しました。掲載しているのは原文を取得して引用を確認できた事例だけです。まとめ記事や比較メディアの二次情報のみで確認された事例は、数値の出どころを辿れないため掲載していません。

結果として、数値あり27件、公表なし10件を掲載しています。調査の過程で、他社まとめ記事に掲載されていた事例のうち7件は、AIによる電話応対ではない(オペレーター支援ツール、またはチャット・メールの事例)と判断して除外しました。また5件は、まとめ記事に記載のあった数値を一次ソースで確認できなかったため、数値を掲載していません。

1件(株式会社宝宮設備様)は当社サービスの導入事例です。他社事例と同じく、当社が公開している導入事例ページ(rabona-ai.com、2026年7月27日公開)の原文から引用しており、掲載にあたっては同社の許諾を得ています。ただし自社事例であることは他社事例と条件が異なるため、表内に「※当社サービスの導入事例」と明記しました。数値の性質を読み手が判断できるようにするためです。

公表年月について: IVRy の事例ページは画面上に日付が表示されていないため、各ページの構造化データ(JSON-LD の datePublished)を年月としています。commubo の事例には「(20XX年X月時点)」という取材時点の表記があり、それに従いました。電話放送局の事例ページには掲載日の表記がないため「不明」としています。

よくある質問

AIコールセンターの導入で、実際どのくらい自動化できますか?
一次ソースで確認できた27事例の実勢は、自動完結・自動化率で34〜96%、呼量や工数の削減で20〜75%、応答率で87〜100%でした。幅が大きいのは対象業務の絞り方によるためで、用件のパターンが安定しているほど高くなります。代表電話の一次受付では50〜60%台に集まる一方、社宅管理のように用件が定型化している業務では90%超の例(東急社宅マネジメント)もあります。
どんな業務から始めるのが現実的ですか?
事例がもっとも多いのは代表電話の一次受付と部署振り分けです。判断がほとんど不要で、導入のハードルが最も低い入口になります。長野原町役場は導入後2週間で87%の自動振り分けを達成しており、用件の種類が限られている業務では立ち上がりが速い傾向があります。逆に、住所や氏名の聴取を伴う手続き業務は、SMS併用の設計が前提になるため要件が重くなります。
住所や氏名を聞き取る業務でも導入できますか?
できますが、音声だけで完結させる設計では困難です。東京ガスは契約者名(漢字)や建物名の正確な聴取が要件となり、数年にわたり検討を重ねながら実現に至っていませんでした。通話中にショートメッセージを開く導線を追加することで、2024年3月の繁忙期にAI対応完了率 最大96%を達成しています。慶應義塾大学病院も同様に、予約変更希望者の約5割をWebフォームへ移行させる設計です。SMS送信機能の有無が実質的な前提条件になります。
アウトバウンド(AIから架電する)の事例はありますか?
受電に比べると少数ですが、確認できています。メドレー(ジョブメドレー)は求職者・求人企業へのリマインドコールで「有人による架電時から約7%増加」「応対完了率が1.5割改善」、MonotaROは納期確認リマインドで「納期回答リードタイムが約5割短縮」、Quantsは入金日超過者への督促で「1日最大500件へ架電」と公表しています。いずれも人手では件数に上限があった業務で、人を増やさずに架電量を増やせる点が成果につながっています。また当社サービスの事例では、宝宮設備様がエアコン設置日確認の架電(多い日で1日10件)を自動化し、不在時は留守番電話にメッセージを残すところまで任せることで、かけ直しの往復をなくしています。
自治体でも使われていますか?
使われています。桑名市役所は代表電話に音声認識Q&A(300件超)を設定し「電話の取り次ぎ業務を75%削減」、長野原町役場は「代表電話にかかってくる電話の87%を自動で適切な部署に振り分け」を導入後2週間で達成したと公表しています。倉敷市と高松市も市民課の電話対応で導入していますが、公表されている「2〜3割軽減」は実績ではなく目標値です。
まとめ記事に載っている事例をそのまま信じてよいですか?
出どころの確認をおすすめします。今回の調査では、他社まとめ記事に掲載されていた事例のうち7件が、AIによる電話応対ではありませんでした(オペレーター支援ツール、またはチャット・メールの事例)。また5件は、記載されていた数値を一次ソースで確認できませんでした。特に「自動化率」は、AIだけで完結した割合なのか、正しい部署に振り分けられた割合なのかで意味が変わります。
自社の入電では、どこまで自動化できるか

事例の数値は対象業務の絞り方で大きく変わります。判断の出発点になるのは、自社の入電のうち定型で終わる用件が何割かという実測値です。直近1か月の入電を用件別に数えるところからご相談いただけます。

出典

記載内容は2026年8月時点で確認した公開情報にもとづきます。数値は各社が公表した原文の表現をそのまま引用しています。当社(株式会社Rabona AI)はAIコールセンターの提供事業者であり、本ページには自社サービスの案内を含みます。掲載した事例のうち26件は他社サービスの導入事例、1件(株式会社宝宮設備様)は当社サービスの導入事例で、該当箇所に「※当社サービスの導入事例」と明記しています。