自治体・公共機関向け代表電話の一次受付部署振り分けの自動化

自治体・公共機関のAIコールセンター
代表電話の取り次ぎに、AIが出ます

役所の代表電話には、証明書の取り方、ゴミの収集日、担当部署への取り次ぎ依頼と、あらゆる用件が一本の番号に集まります。職員が一件ずつ聞き取り、部署を判断してつなぐ作業が毎日積み重なっています。AIコールセンターは、この一次受付と部署振り分け、定型的な手続き案内をAIが担い、行政判断や個別の住民情報が必要な電話は職員につなぎます。

対象:市区町村・町村役場・公共機関・外郭団体|用途:代表電話の一次受付・部署振り分け/証明書発行の手続き案内/閉庁時間の受電
自治体・公共機関でAIコールセンターが効く理由

役所の代表電話、実際は何が鳴っているか

自治体の代表電話は、用件の幅は広くても、「どの部署の管轄か」を判断してつなぐという処理は共通です。取り次ぎと定型案内が大半を占めます。

用件内容AIでの扱い
部署への取り次ぎ「保育園の入園について聞きたい」「水道料金の担当につないでほしい」自動振り分けの本命。用件から管轄部署を判定して転送
証明書発行の手続き案内住民票・印鑑証明・課税証明の取り方、必要書類、手数料定型案内で自動完結。窓口・コンビニ交付・郵送請求の選択肢を案内
開庁時間・場所の確認「何時までやっていますか」「駐車場はありますか」定型回答で自動完結
収集日・施設の案内ゴミの収集日、粗大ゴミの出し方、公共施設の利用案内地区・品目を聞き取って定型案内
個別の住民情報の照会「自分の税額を教えてほしい」「給付金の審査状況は」AIで完結させない。本人確認が必要な照会は担当職員へ取次
相談・苦情制度の適用可否、生活相談、行政への意見AIで完結させない。窓口の案内までにとどめ、判断は職員へ

自治体の公表事例

自治体は導入が遅れると見られがちですが、代表電話の取り次ぎという業務の性質が合っており、実績が公表されています。以下は一次ソースで原文を確認できた公表事例です(詳細は導入事例27選)。

長野原町の「導入後2週間で87%」が示すのは、用件の種類が限られている業務では立ち上がりが速いということです。振り分けはフローが単純なぶん、初期チューニングの負荷が小さくて済みます。

証明書・書類の発行受付という類型では、民間の公表事例が参考になります。横浜銀行は繁忙期に月1,600件に上る証明書発行の電話受付を自動化し「応対時間5割減へ」と公表しています。聞き取る項目が固定されている業務は、庁舎の内外を問わず自動化しやすいということです。

数字を読むときの注意:「87%」は自動で適切な部署に振り分けられた割合で、「75%削減」は取り次ぎ業務の削減率です。AIだけで通話が完結した割合とは定義が異なります。事例を比較する際は、自庁で測りたい指標と同じ定義かを確認してください。

行政判断・個別の住民情報には踏み込ませない設計

自治体でAIに電話を任せるとき、最初に決めるべきは「何をさせるか」ではなく「何をさせないか」です。

どこで線を引くかは、庁内の方針に合わせて設定できます。AIが担当するのは取り次ぎ・定型案内・受付という事務領域のみで、この線引きを導入時に文書で決めておくことが、住民からの信頼を守る前提になります。

高齢の住民にも、閉庁時間にも開かれた窓口に

「番号を押させない」自然会話であること

「ご用件の方は1を押してください」というプッシュ操作型のIVRは、階層が深くなるほど途中離脱を生み、操作に不慣れな住民ほど行き止まりになりやすい構造です。AIコールセンターは番号を押させません。「住民票を取りたいんですが」という自由な話し言葉をそのまま理解し、ゆっくりした話し方や言い直しにも対応します。聞き取りが難しい場合は職員に取り次ぐため、住民が行き止まりになることはありません。デジタルに不慣れな層を切り捨てずに自動化できることは、公共サービスの窓口では特に重要です。

閉庁時間の電話を受けられる

導入の進め方(スモールスタート)

  1. 代表電話の入電を用件別に数える
    1〜2週間分の入電を「取り次ぎ」「定型案内」「個別照会・相談」に分けて数えます。取り次ぎと定型案内が何割かで、期待できる効果が見えます。
  2. 「AIに任せない」線引きを文書で決める
    制度の適用判断・個別の住民情報・相談苦情は職員へ、と先に決め、事務領域だけをAIに渡します。線引きが明文化されているほど庁内の合意形成は速く進みます。
  3. 1回線・1業務から始める
    代表電話の全量を一度に切り替える必要はありません。閉庁時間のみ、特定の課の直通番号のみといった限定運用から始め、応対ログを見ながら対象を広げます。
  4. 案内文言を担当課で確認して公開
    手続き案内の文言は各担当課で確認してから公開します。制度改正があった場合も、管理画面から自庁で更新できます。

費用の考え方は費用相場に、サービスの選び方は比較20選にまとめています。仕組みから知りたい場合は完全ガイドをご覧ください。

よくある質問(自治体・公共機関)

個別の住民情報をAIが答えてしまいませんか?
行政判断と個別の住民情報には踏み込ませない設計にします。税額・受給状況など本人確認を要する照会は、AIが回答せず担当職員への取次または折り返し受付に切り替わります。AIが担当するのは取り次ぎ・定型案内・受付という事務領域のみで、線引きは庁内の方針に合わせて設定できます。
高齢の住民でも使えますか?
番号を押す操作はなく、普段どおり話すだけです。「ご用件の方は1を」のようなプッシュ操作型IVRと違い、自由な話し言葉をそのまま理解します。ゆっくりした話し方や言い直しにも対応し、聞き取りが難しい場合は職員に取り次ぐため、住民の方が行き止まりになることはありません。
自治体での導入実績はありますか?
公表事例があります。桑名市役所は「電話の取り次ぎ業務を75%削減」、長野原町役場は月約1,000件の代表電話で「87%を自動で適切な部署に振り分け」を導入後2週間で達成したと公表しています。倉敷市・高松市も市民課の電話対応で導入しています(公表されている「2〜3割軽減」は目標値です)。一次ソースを確認した事例の一覧は導入事例27選に掲載しています。
導入までどのくらいかかりますか?
対象を代表電話の振り分けや定型案内に絞れば、立ち上がりは速い類型です。長野原町役場は導入後2週間で87%の自動振り分け達成を公表しています。閉庁時間のみ・特定の課のみといった限定運用から始めれば、庁内調整の負担も抑えられます。
音声のデータや通話内容の扱いは大丈夫ですか?
通話内容の保存場所・保存期間・アクセス権限は契約時にご確認いただけます。入力された内容をAIモデルの学習に使わない構成で提供します。公共機関での利用となるため、庁内の情報セキュリティポリシーや個人情報保護条例に合わせた設定(録音告知の文言、保存期間など)を導入時に一緒に決めていきます。
代表電話の応対音声を、デモで聞いてください

用件の聞き取りから部署振り分け、定型案内までの流れをデモでご確認いただけます。行政判断に踏み込ませない線引きの決め方など、スモールスタートの進め方からご案内します。

桑名市役所・長野原町役場はIVRy公式導入事例、横浜銀行はモビルス公式事例、倉敷市・高松市は電話放送局の公表情報にもとづきます(出典は導入事例27選に記載)。当社(株式会社Rabona AI)はAIコールセンターの提供事業者です。本ページは行政判断や個別の住民情報照会の自動化を提案するものではありません。

このページの監修者
鳥邉 翔(株式会社Rabona AI 代表取締役)

電話業務のAI自動化を手がける株式会社Rabona AIの代表取締役。AIによる電話の受電・架電サービス「AIコールセンター」「AIテレアポ Rabona AI」などの音声AIプロダクトの開発・提供を統括している。本サイトの記事は、公開されている一次ソース(各社公式サイト・公式プレスリリース・公的統計)にもとづき編集部が執筆し、音声AIの開発・運用実務の観点から監修している。