人材派遣・人材紹介会社向け早朝の欠勤連絡・応募者対応架電と受電の両方

人材派遣・人材紹介会社のAIコールセンター
スタッフの勤怠連絡と応募者への電話を、AIが受けて、かけます

派遣会社の電話は、事務所が開く前から鳴ります。朝6時の「今日は体調が悪くて休みます」、始業直前の「電車が遅れていて遅刻します」。日中は応募者からの問い合わせと面談の日程調整、派遣先企業からの依頼、給与や勤怠の確認が重なり、夕方以降は応募者への連絡が待っています。AIコールセンターは、決まった項目を聞き取る電話をAIが受け、応募直後の一次連絡もAIがかけ、代わりの人の手配や苦情への対応など人が判断すべき仕事だけを担当者に残します。

対象:人材派遣会社・人材紹介会社・請負会社・求人広告の応募受付窓口|用途:当日欠勤・遅刻連絡の受付/応募者への即時架電と面談日程の調整/派遣先・スタッフからの問い合わせの一次受け
人材派遣・人材紹介でAIコールセンターが効く理由

派遣会社の電話、実際は何が鳴っているか

派遣会社・人材紹介会社の電話は、登録スタッフ(就業中の派遣社員)応募者・求職者派遣先企業(取引先)の3方向から鳴り、さらにこちらからかける電話があります。相手によって、聞くべき項目も、急ぎかどうかも違います。AIに任せやすいのは、スタッフの勤怠連絡と応募者の一次対応です。受電の自動化の基本はAI電話対応のページに、架電も含めた仕組みの全体像はAIコールセンター完全ガイドにまとめています。

用件内容AIでの扱い
当日欠勤・遅刻の連絡(スタッフ)体調不良による欠勤、電車の遅延や寝坊による遅刻、早退の申し出氏名・就業先・欠勤か遅刻か・出勤の見込みを聞き取り、担当営業へ即時通知。代わりの人の手配と派遣先への連絡は担当者
勤怠・給与の問い合わせ(スタッフ)タイムシートの提出方法、給与の支払日、前払い制度、源泉徴収票の発行手続きと日程の定型回答は自動完結。個別の金額や計算の確認は聞き取って担当部署から折り返し
就業中の相談・苦情(スタッフ)職場の人間関係、業務内容が契約と違う、ハラスメントの相談AIで完結させない。申し出があったことと連絡先を聞き取り、派遣元責任者・担当者へ引き継ぐ
応募者からの問い合わせ(応募者)求人の条件、勤務地・時間、応募方法、登録会の場所と持ち物求人ごとの条件と登録の手順は定型回答で自動完結。求人の紹介や適性の判断は担当者
面談・登録会の日程調整(応募者)登録面談の予約、日時の変更、キャンセル担当者のカレンダーの空き枠を案内して予約を確定。確認のSMSを送る
応募直後の一次連絡(架電)Webから応募があった人への最初の電話応募と同時にAIが架電し、応募の意思と希望条件を確認、面談の日程まで進める
稼働確認・案件の案内(架電)登録スタッフへの次の仕事の案内、来週の出勤の確認、休眠中の登録者への状況確認リストから一斉に架電し、稼働の可否と希望を聞き取ってラベルで記録
派遣先企業からの依頼(派遣先)追加の人員の依頼、欠員の補充、勤務時間の変更、スタッフについての申し入れ会社名・担当者・用件を聞き取り、担当営業へ即時通知。条件の交渉と回答は担当営業

厚生労働省の速報によると、2025年6月1日時点の派遣労働者は約201万人(前年比5.0%増)、集計対象の派遣事業所は44,110所です。1事業所あたりで平均すると40人を超える就業者を抱える計算で、その一人ひとりの勤怠連絡と、次の就業者を集めるための応募者対応が毎日の電話になります。

用件ごとの比率は、製造・物流・事務・医療など派遣する職種と、登録スタッフの人数で大きく変わります。製造や物流の派遣のようにシフト制で就業者が多い会社ほど、早朝の勤怠連絡と応募者対応の比重が大きく、事務職の紹介のように就業者あたりの取引額が大きい会社ほど、派遣先とのやり取りの比重が大きくなります。導入を検討するときは、直近1か月の電話をこの表の区分と時間帯で数えてみてください。

早朝の欠勤・遅刻連絡をAIで受ける

派遣会社の電話でAIが最も効くのは、始業前の勤怠連絡です。工場や倉庫の朝番は早い時間に始まり、欠勤の連絡はその前の早朝に入ります。事務所の開く前なので、担当者の携帯に転送しているか、当番制で誰かが受けている会社が少なくありません。

AIで受ける場合は、聞き取った内容を担当営業へ即時に通知し、代わりの人の手配と派遣先への連絡は担当者が行う、という分担にします。通知は、担当者が普段使っているLINE WORKS・Slack・Chatwork・メールなどに、「6:12 欠勤 ○○様(△△工場ライン) 体調不良 明日は出勤予定」のように、そのまま動ける形で届けます。

体調不良の理由は、「体調不良」「家庭の事情」「交通機関」などの区分で聞けば十分で、症状の詳細まで聞き出す必要はありません。健康に関する情報を必要以上に集めないこと、録音の保存期間とアクセスできる人の範囲を社内規程で決めておくことも、設計の一部です。欠勤が続くスタッフへのフォローや、体調についての相談は、担当者が本人と話して行います。

応募者への連絡は、速さで結果が変わります

人材派遣・人材紹介では、応募から最初の連絡までの時間が、面談につながるかどうかを左右します。求職者は複数の会社に同時に応募していることが多く、先に連絡をくれた会社と話を進めるからです。

AIによる架電は、この「応募直後」を人の手を介さずに押さえられる点に価値があります。応募フォームや採用管理システムに応募が入った時点でAIが架電し、応募の意思・希望の勤務地と時間帯・就業開始の時期を確認し、そのまま面談の候補日を案内して予約まで進めます。担当者は、面談が決まった応募者と話すことに時間を使えます

応募者への架電は、応募者本人が求めた連絡の範囲で行うのが前提です。冒頭で社名と「ご応募いただいた求人の件」であることを名乗り、応募を取り下げたい、電話での連絡は不要といった申し出があれば、その場で対象から外します。

AIに任せる範囲・任せない範囲

線引きの考え方は、「聞く項目が決まった受付と日程の調整」はAI、「人の働き方や雇用、苦情に関わる判断」は人です。

AIに任せる範囲

人が行う範囲

「任せない」ことは、AIに「分かりません」と言わせることではありません。判断が要る用件だと分かった時点で、誰から、どの就業先の、どういう用件かを聞き取ったうえで担当者につなぐのがAIの役割です。担当者はAIが残した記録から話を始められるため、スタッフや応募者は同じ説明を二度しなくて済みます。

苦情の申し出は、受けた記録を残す運用とセットで

派遣会社の電話対応には、法令上の役割も関わります。労働者派遣法は、派遣元責任者が行う事項として「当該派遣労働者から申出を受けた苦情の処理に当たること」を定め(第36条)、派遣元管理台帳の記載事項に「派遣労働者から申出を受けた苦情の処理に関する事項」を挙げています(第37条)。厚生労働省の「派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針」は、苦情の申出を受けた年月日、苦情の内容と処理状況を、その都度台帳に記載するよう求めています。

法令がAI電話について何かを定めているわけではありません。ただ、夜間や早朝にAIが受けた電話のなかに苦情や相談の申し出が含まれていた場合も、申し出があった日時と内容を担当者が確認し、台帳への記録と処理につなげる運用にしておく必要があります。AIの受付では、通話ごとに録音と全文テキストが残り、「相談・苦情」のラベルをつけて担当者へ通知できます。受けた申し出が埋もれないように、苦情・相談のラベルがついた通話は、翌営業日の朝に派遣元責任者が必ず確認するといったルールを決めておくのが安全です。

人材業界で公表されている事例

人材業界で公表されているAI電話の事例は、受電よりも応募者・登録者への架電が中心です。いずれも他社サービスの事例で、数値は各社の公表資料にもとづきます。

フジアルテ株式会社(製造業派遣):応募直後のAI即時架電

株式会社リジョブ(人材紹介):登録者へのAI架電

株式会社スーパーナース(看護師の人材サービス):未面談の登録者への架電

株式会社日本教育クリエイト(医療・福祉の人材サービス):休眠求職者の掘り起こし

株式会社スタッフサービス:面談予約の調整

5つの事例に共通するのは、人がかけると件数と時間帯に上限がある電話を、AIが件数と時間帯の制約なくかけ、面談や稼働につながる人だけを担当者に渡すという分け方です。受電側の公表事例は見つけられませんでしたが、当社の導入事例では、エアコン工事の株式会社宝宮設備様が1日20〜50件の受電の約9割をAIが用件のヒアリングから案内まで完結させ、聞き取った内容をLINE WORKSへ自動通知しています(導入事例)。業種は違いますが、「決まった項目を聞き取って、担当者がすぐ動ける形で通知する」という構造は、早朝の欠勤連絡の受付と同じです。これらを含む事例の数値は導入事例27選で確認できます。

採用管理システム・現場への連携

今の事務所の電話番号は変えずに、転送の設定で使い始めるのが一般的です。早朝と夜間だけ、話し中のときだけ、といった条件つきの転送から始めることもできます。

費用の考え方

AIコールセンターの料金は、月額の基本料に、通話量に応じた従量課金、有人への転送の通話料、SMSの送信料が加わる形が一般的です。席数課金ではないため、早朝のように人を置きにくい時間帯や、応募が集中する時期ほど、人で対応する場合との差が出ます。

方式費用の構造難点
担当者の携帯に転送・当番制金銭の追加費用はないように見えるが、早朝・夜間の負荷が担当者に集中疲弊・離職の原因になる。受けた内容の記録が残りにくい
コールセンタースタッフを置く募集時平均時給は1,484円(リクルート、2026年2月度・三大都市圏)。月160時間で1人あたり月額約24万円が目安早朝・夜間のシフトを組みにくい。応募の波に合わせた増減が難しい
電話代行(有人)に外注一次受け1件200円前後の従量が目安(公開料金からの換算)伝言が中心で、面談の予約確定や応募直後の架電までは難しいことがある
AIの受電・架電月額基本料+通話などの従量。件数が増えても1件あたりの単価が上がりにくい聞き取り項目と通知先、苦情・相談の引き継ぎルールの整備が必要

比べるときは、見積書の月額ではなく「1コールあたりの総額」に換算します。当サイトの費用相場ページでは、月1,000件・平均3分・転送20%・SMS30%という条件のモデルで、1コール約33円になる計算例を示しています。架電の場合は、1件あたりの費用に加えて、面談1件あたりの獲得費用で比べると、応募広告の費用と並べて判断できます。サービスごとの機能と料金の違いはAIコールセンター比較にまとめています。

導入の進め方(人材派遣・人材紹介の場合)

  1. 電話を相手別・時間帯別に1か月分数える
    スタッフ・応募者・派遣先の3方向と、こちらからかける電話に分け、始業前と営業時間外の件数を見ます。応募から最初の連絡までにかかっている時間と、そのときの接触率も確認します。
  2. 聞き取り項目と通知先を決める
    欠勤連絡なら氏名・就業先・区分・出勤見込み、応募者なら応募の意思・希望条件・面談候補日。就業先や拠点ごとに、誰へ通知するかも決めます。苦情・相談の申し出を誰が確認するかも、ここで決めます。
  3. 早朝の勤怠連絡か、応募直後の架電から始める
    負担が大きいほうから1つ選んで始めます。勤怠連絡は担当者の早朝当番が、応募直後の架電は接触率が、効果として分かりやすい入口です。
  4. 日中の問い合わせと稼働確認へ広げる
    精度が安定したら、給与・勤怠の定型の問い合わせ、派遣先からの電話の一次受け、登録スタッフへの稼働確認の架電を加えていきます。

テスト通話で会話を確認したうえで、標準的には1〜2週間で運用を始められます。採用管理システムとの連携を含める場合は、連携方法の確認に時間がかかることがあります。人に残す電話の考え方はコールセンター無人化の現実解で整理しています。

よくある質問(人材派遣・人材紹介)

スタッフの当日欠勤の連絡を、AIが受けても問題ありませんか?
欠勤の連絡で聞く項目は、氏名、就業先、欠勤か遅刻か早退か、理由の区分、出勤の見込みと決まっているため、AIが安定して受けられる用件です。聞き取った内容はその場で担当営業へ通知し、代わりの人の手配と派遣先への連絡は担当者が行う分担にします。スタッフにとっても、早朝に誰にもつながらないという状態がなくなります。
欠勤の連絡を受けたら、派遣先企業にもAIから連絡しますか?
派遣先への連絡は、現場の事情と代わりの人の手配状況を知っている担当者が行う運用を推奨しています。AIは聞き取った内容を担当者へ即時に通知し、担当者がすぐに動ける状態をつくる役割です。派遣先の担当者にとっても、誰が来られないかと同時に、代わりの人の見通しを聞けるほうが助かります。
応募者に電話をかけるのがAIだと、応募者に嫌がられませんか?
冒頭で社名と「ご応募いただいた求人の件」であることを名乗り、聞くことを応募の意思・希望条件・面談の候補日に絞れば、短い通話で終わります。フジアルテの公表事例では、応募と同時にAIが架電する仕組みで接触率が約40%から約80%に上がっています。電話での連絡は不要という申し出があれば、その場で対象から外します。
面談の日程まで、AIがその場で確定できますか?
担当者や面談会場のカレンダーの空き枠を参照できれば、通話中に候補日を案内して予約を確定し、日時と場所をSMSで送れます。スタッフサービスの公表事例でも、担当者のカレンダーと連携した面談日時の登録と、確定後のメール送信が自動化されています。
スタッフから職場の苦情や相談の電話があった場合はどうなりますか?
AIは内容について回答や判断をせず、申し出があったことと連絡先、どの就業先の件かを聞き取って、派遣元責任者や担当者へ引き継ぎます。通話には録音と全文テキストが残り、「苦情・相談」のラベルで通知できるため、申し出が埋もれません。労働者派遣法は派遣元責任者による苦情の処理を定めているため、受けた申し出を担当者が確認し、台帳への記録と処理につなげる運用を決めておきます。
給与や勤怠の問い合わせには、どこまで答えられますか?
給与の支払日、タイムシートの提出方法、前払い制度の手順、源泉徴収票の発行の流れなど、答えが決まっている質問は自動で回答できます。個別の金額や計算が合っているかの確認は、本人確認のうえで担当部署が確認して折り返す運用にします。
外国籍のスタッフからの電話にも対応できますか?
多言語での応答は設計次第で組み込めます。ただし、欠勤連絡のように確実に聞き取る必要がある用件は、まず日本語で運用を安定させ、利用の多い言語から用件を絞って広げる進め方をおすすめしています。対応する言語と用件の範囲は、導入前の相談で確認してください。
導入までに何を準備すればよく、どのくらいで始められますか?
準備するのは、聞き取り項目の一覧、就業先や拠点ごとの通知先、よくある質問と公式の回答、架電する場合は応募者や登録者のリストです。テスト通話で会話を確認したうえで、標準的には1〜2週間で運用を始められます。まずは早朝の勤怠連絡か応募直後の架電のどちらか1つから始めるのが、効果を確かめやすい進め方です。
まず、早朝の電話と応募者への連絡に何時間使っているか数えるところから

自動化の効果は、始業前と営業時間外の電話の量、応募から最初の連絡までの時間で決まります。直近1か月の電話を相手別・時間帯別に整理するところからご相談いただけます。欠勤連絡の受付や応募者への架電の実際の応対音声も、デモでご確認ください。

営業時間外の問い合わせ比率は電話代行サービス株式会社の調査(2026年5月27日公表)、面接設定の速さと志望度に関する数値は株式会社ダトラの調査(トラコムの記事、2025年12月25日)、知らない番号の着信に関する数値はフォレスタの2024年調査、時給はリクルートの2026年2月度・三大都市圏の調査、派遣労働者数と事業所数は厚生労働省「労働者派遣事業の令和7年6月1日現在の状況(速報)」(2026年3月31日公表)、労働者派遣法の条文と指針は e-Gov法令検索および厚生労働省「派遣元事業主が講ずべき措置に関する指針」にもとづきます。フジアルテ・スーパーナース・日本教育クリエイトはMico社、リジョブはsyncADの記事、スタッフサービスはTACT社の公表にもとづく、他社サービスの公表事例です(2026年9月閲覧)。宝宮設備様の数値は当社導入事例インタビュー(2026年7月27日公開)にもとづきます。当社(株式会社Rabona AI)はAIコールセンターの提供事業者です。

このページの監修者
鳥邉 翔(株式会社Rabona AI 代表取締役)

電話業務のAI自動化を手がける株式会社Rabona AIの代表取締役。AIによる電話の受電・架電サービス「AIコールセンター」「AIテレアポ Rabona AI」などの音声AIプロダクトの開発・提供を統括している。本サイトの記事は、公開されている一次ソース(各社公式サイト・公式プレスリリース・公的統計)にもとづき編集部が執筆し、音声AIの開発・運用実務の観点から監修している。